診療案内
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一般診療
視力検査や眼圧検査、眼底検査といった
一般的な眼に関する診療を行っております。 目の異常は自覚症状のないままに視力が低下していたり、視野障害が進行していたりするケースも少なくありません。そのため受診は早ければ早いほど、病状を早く改善させたり、進行を食い止めることができますし、症状が悪化してから治療を開始するよりもご自身の負担はずっと軽くなります。
当院では患者さん一人一人との対話を大切にし、スタッフ全員で最善の治療方針を提案できるように努めております。目の病気によって日々の生活に支障をきたすようなことがないように、当院では些細なことでも誠心誠意対応いたしますので、いつでもお気軽に受診してください。
一般的な眼に関する診療を行っております。 目の異常は自覚症状のないままに視力が低下していたり、視野障害が進行していたりするケースも少なくありません。そのため受診は早ければ早いほど、病状を早く改善させたり、進行を食い止めることができますし、症状が悪化してから治療を開始するよりもご自身の負担はずっと軽くなります。
当院では患者さん一人一人との対話を大切にし、スタッフ全員で最善の治療方針を提案できるように努めております。目の病気によって日々の生活に支障をきたすようなことがないように、当院では些細なことでも誠心誠意対応いたしますので、いつでもお気軽に受診してください。

ドライアイ・
眼精疲労
目がゴロゴロしたらドライアイかも?
症状に応じた処方で潤いを取り戻します ドライアイとは、涙の乾きなど涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる病気です。ドライアイの症状はさまざまです。実際は目が「乾く」という感覚は少なく、目が疲れる、目がゴロゴロする、などの訴えが多いです。
[ 以下のような症状がある方はドライアイかもしれません ]
ドライアイの治療は、一般に、人工涙液やヒアルロン酸製剤、ムチンや水分の分泌を促す点眼薬を用いて症状を緩和させます。
重症な方には、涙の出口である涙点にプラグを入れて、涙の生理的な排出を遮断する治療を行うこともあります。
症状に応じた処方で潤いを取り戻します ドライアイとは、涙の乾きなど涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる病気です。ドライアイの症状はさまざまです。実際は目が「乾く」という感覚は少なく、目が疲れる、目がゴロゴロする、などの訴えが多いです。
[ 以下のような症状がある方はドライアイかもしれません ]
目が疲れる | 目がごろごろする |
目が乾いた感じがする | 目に不快感がある |
目がヒリヒリ痛い | 目がくしゃくしゃする |

コンタクト
レンズ
処方
間違った選択や使用は眼の病気のもと。
検査に基づいた正しく安全な処方を コンタクトレンズは2005年4月の薬事法改正により、透析器、人工骨、人工呼吸器などと同様の高度管理医療機器として位置づけられました。コンタクトレンズの間違った選択や使用は、眼の病気を招く危険があります。みなさんの目の健康のためにも必ず定期検査を受け、正しく安全にご使用ください。
近年コンタクトレンズをインターネット等で個人購入するために処方箋のみの発行を希望される方がいらっしゃいますが、インターネットでのコンタクトレンズ購入が続くと、定期検査を怠り、大きな目のトラブルや眼障害につながる危険性がありますので、当院ではコンタクトレンズの処方箋のみの発行や処方に必要なデータ等の提供は原則行っておりません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
検査に基づいた正しく安全な処方を コンタクトレンズは2005年4月の薬事法改正により、透析器、人工骨、人工呼吸器などと同様の高度管理医療機器として位置づけられました。コンタクトレンズの間違った選択や使用は、眼の病気を招く危険があります。みなさんの目の健康のためにも必ず定期検査を受け、正しく安全にご使用ください。
近年コンタクトレンズをインターネット等で個人購入するために処方箋のみの発行を希望される方がいらっしゃいますが、インターネットでのコンタクトレンズ購入が続くと、定期検査を怠り、大きな目のトラブルや眼障害につながる危険性がありますので、当院ではコンタクトレンズの処方箋のみの発行や処方に必要なデータ等の提供は原則行っておりません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
当院取り扱いコンタクトレンズ
- [1日使い捨てタイプ]
- ・シード 1day Pureうるおいプラス
- ・メニコン 1DAY
- ・ジョンソン&ジョンソン 1DAYアキュビューモイスト
- ・ボシュロム アクアロックスワンデー
- ・メニコン 1DAYプレミオ
- [2週間使い捨てタイプ]
- ・シード 2week Pureうるおいプラス
- ・ボシュロム メダリストプラス
- ・ボシュロム メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト
- ・メニコン 2weekプレミオ
- ・ボシュロム アクアロックス2week
- [乱視用]
- ・シード 1day Pureうるおいプラス乱視用
- ・シード 2week Pureうるおいプラス乱視用
- ・ボシュロム 2weekメダリスト66トーリック
- ・メニコン 2weekプレミオトーリック
- ・メニコン 1DAYプレミオトーリック
- [遠近両用]
- ・シード 1day Pureマルチステージ
- [ソフトレンズ]
- ・メニコン ソフトS
【ソフトコンタクトレンズ】
-
- ・メニコン Z
- ・メニコン クロスシー(3ヵ月交換使い捨てハードコンタクトレンズ)
- ・メニコン アイスト
- ・メニコン EX
- ・メニコン Z-E1
- ・シード UV-1
【ハードコンタクトレンズ】
コンタクトレンズ処方の流れ
①問診票の記入 | ▾ | ②視力検査 | ▾ | ③処方レンズの相談 | ▾ | ④診察 (一般診察+コンタクトレンズのフィッティング確認) |
▾ | ⑤初めての方には… ・コンタクトレンズのはめはずしの練習 ・お手入れ用品を使用してのお手入れの練習 |
▾ | ⑥視力検査 | ▾ | 診察 (一般診察+コンタクトレンズのフィッティング確認) |
▾ | ご購入 |
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オルソケラトロジー
おやすみ前にコンタクトレンズをつけて
起床時に外すだけ!
日中を裸眼で過ごせるように
オルソケラトロジー治療の一番の特徴は、レーシックに代表される屈折矯正手術とは違い可逆性があるという点であり、外科的手術に抵抗のある方も日中の裸眼生活を手に入れられます。つまり、就寝時のレンズ装用を中止すれば2週間程度で角膜形状は元の状態に戻りますので、メガネやコンタクトレンズなどによる従来の矯正方法に切り替えることも可能です。
最近ではオルソケラトロジーの近視抑制効果も注目されており、特に近視が進行している小児のみなさまへの治療効果が期待されています。
レンズの詳細につきましては以下のリンクをご参照ください。 オルソケラトロジーレンズのご紹介
起床時に外すだけ!
日中を裸眼で過ごせるように
オルソケラトロジーとは?
一般的なコンタクトレンズとは異なり、お休み前に特殊なデザインのコンタクトレンズを装用することで、睡眠中に角膜の形状が正しく矯正され、日中を裸眼で過ごすことができる近視矯正方法です。世界各国で30年以上前から研究、処方がなされており、日本では2009年に厚生労働省に承認されました。オルソケラトロジー治療の一番の特徴は、レーシックに代表される屈折矯正手術とは違い可逆性があるという点であり、外科的手術に抵抗のある方も日中の裸眼生活を手に入れられます。つまり、就寝時のレンズ装用を中止すれば2週間程度で角膜形状は元の状態に戻りますので、メガネやコンタクトレンズなどによる従来の矯正方法に切り替えることも可能です。
最近ではオルソケラトロジーの近視抑制効果も注目されており、特に近視が進行している小児のみなさまへの治療効果が期待されています。
オルソケラトロジーの特徴
- メガネやコンタクトレンズなしで日常生活を送ることができます。
- メガネやコンタクトレンズの煩わしさから解放されたい方や、裸眼でスポーツを楽しみたい方などに向いています。
- 裸眼で生活したいけど外科的手術には抵抗がある方に向いています。
- 取扱いはハードコンタクトレンズとほぼ同じです。
- 可逆性がありますので治療を止めれば元に戻ります。
- 基本的には軽度から中等度までの近視が対象です。(適応検査で判断します)。
- 寝ている間に矯正しますので、最低でも6時間以上の睡眠時間が必要です(睡眠時間が短いと日中の矯正効果が弱まります)。
- 従来の昼間装用ハードコンタクトレンズと同じ合併症が起こる可能性があります。
- 視力が安定するまで数日~数週間かかり、その間は見え方が変動することがあります。
- 暗いところや夜間では瞳が開くので、角膜が矯正されていない部分の影響で光がにじむ方もいます。
治療の流れと費用
- STEP1 初回検査
- オルソケラトロジー治療が出来るかどうかを判断する検査と説明を行います。 費用:5,500円(税込)
- STEP2 お試し装用(約2週間~1か月間)
- 個々の患者さまの目の状態に合わせた専用のトライアルレンズをご自宅に持ち帰っていただき、見え方や装用感をご確認いただいたうえで治療の継続を希望されるかどうかを決めていただきます。(費用には専用レンズの使用料、お試し期間中の検査費用、初回ケア用品代が含まれます)。
治療を継続しない場合は、専用レンズをご返却いただく必要があります(キャンセルの場合は11,000円を差し引いて返金いたします)。 費用:両眼55,000円(税込)、片眼27,500円(税込) - STEP3 治療継続
- お試し装用にご満足いただき、そのまま治療を継続される場合は追加費用のお支払いが必要になります(費用には専用レンズ代、1年間の定期検査代、専用レンズの破損交換保証(1年以内、片眼につき1回)、3か月ごとに交換するレンズケース代が含まれます)。 費用:両眼110,000円(税込)、片眼55,000円(税込)
- 定期検診
- 治療を継続している間は3か月ごとに定期検査の受診が必要です。
※オルソケラトロジーは自由診療(保険適応外)ですので全額自己負担となります。オルソケラトロジー以外の治療は保険診療となりますので必ず保険証をご持参下さい。
※定期検診は角膜の状態の把握、また、合併症の早期発見の為にも非常に重要ですので、必ず受診して下さい。また、見え方が急に変化したり、何か異常を感じたりした場合は決められた検査日以外でも受診してください。
※レンズを破損した場合は、1年以内であれば片眼につき1回無償交換、2枚目からは1枚33,000円(税込)が必要です(半分以上持参)。レンズを紛失した場合は、再オーダーに1枚33,000円(税込)が必要です。
※オルソケラトロジーの治療費は、所得税の医療費控除が受けられます。
(詳しくは、オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除[国税庁HP]へ)
当院で使用するレンズについて
当院で使用するのは、純国産のオルソケラトロジーレンズである「メニコンオルソK®」です。メニコンオルソK®は日本で初めて夜間装用レンズとして厚生労働省に製造販売承認を受けたオルソケラトロジーレンズです。レンズの詳細につきましては以下のリンクをご参照ください。 オルソケラトロジーレンズのご紹介

近視進行抑制治療
(リジュセア®
ミニ点眼液0.025%)
近視の進行抑制を目的とした点眼剤
小児期の近視は、長時間近くを見続けることなどが原因で目の奥行き(眼軸長)が伸びてしまい、ピントが合わなくなることが主な原因と考えられており、リジュセア®ミニ点眼液は、目の奥行きを伸ばす原因となるムスカリン受容体の活性化を阻害することによって眼軸長の伸びを抑えることで、近視の進行を防ぐ効果が期待されています。
必ず指示された使用方法に従ってください。
※3回目の治療以降は3か月毎の定期的な通院が必要です。診察・検査費用(3,300円)及び点眼薬費用(4,400円/箱(30日分))が必要となります
子どもの近視について
子どもの近視は主に眼球の長さ(眼軸長)が伸びてしまうことが原因です。近年の調査で、近視はたとえ軽度でも、将来的に緑内障や網膜剥離など視力にかかわる重大な病気になるリスクを上昇させることがわかってきました。眼軸長は一度伸びてしまうと戻ることはありません。ですから、早い段階から眼軸長の伸びを抑えることが近視の進行を抑制し、将来の見え方を守るために大切になってきます。
リジュセア®ミニ点眼液について
リジュセア®ミニ点眼液は、参天製薬とシンガポールの国立研究機関により共同開発され、2024年12月に厚生労働省より製造販売が承認された点眼薬です。お子さまにも使いやすい「一回使い切りタイプ(防腐剤フリー)」となっています。小児期の近視は、長時間近くを見続けることなどが原因で目の奥行き(眼軸長)が伸びてしまい、ピントが合わなくなることが主な原因と考えられており、リジュセア®ミニ点眼液は、目の奥行きを伸ばす原因となるムスカリン受容体の活性化を阻害することによって眼軸長の伸びを抑えることで、近視の進行を防ぐ効果が期待されています。

治療の対象となる方
- 5歳以上のお子さまで、軽度~中等度の近視の方
- 定期通院・検診が可能な方
- 医師により治療適応と判断された方
用法・用量
通常、1回1滴 、1日1回就寝前に点眼します。必ず指示された使用方法に従ってください。
治療の流れと費用
検査後、治療適応と判断されれば治療開始となります。副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に効果をモニタリングします。治療は事前予約不要です。 検査・薬剤費用は全て自由診療(公的医療保険の対象外)となります。治療スケジュール | 費用(税込) |
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初回 | 診察・検査費用(5,500円) +点眼薬費用(4,400円/箱(30日分)) |
2回目 (初回から1か月後) |
診察・検査費用(3,300円) +点眼薬費用(4,400円/箱(30日分)) |
3回目 (初回から3か月後) |
診察・検査費用(3,300円) +点眼薬費用(4,400円/箱(30日分)) |

サプリメント
相談
日常の食事では足りない「目の栄養」を
サプリメントで効率良く補給できます 近年サプリメントが各分野において注目されており、「眼に良いお勧めのサプリメントはなにかありませんか?」という質問を患者さんからよくいただきます。
抗酸化作用を持つ栄養素が、身体の中で病気や老化の原因となる「活性酸素」から細胞や組織を守ってくれることがわかっています。しかし、日常の食事だけから十分な栄養素を摂取するのはなかなか難しく、カロリーも気になります。そこで注目されているのが、栄養素だけを凝縮したサプリメントです。サプリメントは薬のような外見をしているので、多くの人が「薬みたいなもの」と錯覚していますが、日本では健康食品の一種として扱われています。
サプリメントは薬のように医師が処方箋を書いて患者さんに提供することはできません。当院で扱っておりますサプリメントは、科学的根拠をもとに安全性や機能性を伝えられる「機能性表示食品」に認定されているものを採用しております。
サンテウェルビジョン4,320円/1箱60粒(1日2粒)
ルテインは、ホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種で、ルテインが体内で不足すると白内障や加齢黄斑変性症のリスクが高まることが報告されています。本サプリメントは、このルテインと、抗糖化物質であるヒシ果皮ポリフェノールを配合した、目のエイジングに着目したサプリメントです。これらの成分は体内で作ることができない物質なので、日々の食事やサプリメントから継続的に摂取することが大切です。
サンテグラジェノックス4,860円/1箱30粒(1日1粒)
「サンテグラジェノックス」は、眼などの健康を保つ栄養成分として注目されているエキス「松樹皮エキス(ピクノジェノール®」と「ビルベリーエキス(ミルトセレクト®)」をバランスよく配合したサプリメントであり、栄養面から緑内障治療のサポートができる可能性があるとして開発されました。
重要なのは、どちらのエキスの成分も体内で作ることはできないということ。体内で作ることができないので、摂取するしか取り入れる方法はありません。
サプリメントで効率良く補給できます 近年サプリメントが各分野において注目されており、「眼に良いお勧めのサプリメントはなにかありませんか?」という質問を患者さんからよくいただきます。
抗酸化作用を持つ栄養素が、身体の中で病気や老化の原因となる「活性酸素」から細胞や組織を守ってくれることがわかっています。しかし、日常の食事だけから十分な栄養素を摂取するのはなかなか難しく、カロリーも気になります。そこで注目されているのが、栄養素だけを凝縮したサプリメントです。サプリメントは薬のような外見をしているので、多くの人が「薬みたいなもの」と錯覚していますが、日本では健康食品の一種として扱われています。
サプリメントは薬のように医師が処方箋を書いて患者さんに提供することはできません。当院で扱っておりますサプリメントは、科学的根拠をもとに安全性や機能性を伝えられる「機能性表示食品」に認定されているものを採用しております。
当院で取り扱っているサプリメント



多焦点眼内レンズ
裸眼で生活できることを目的に
開発された人工レンズ
しかし、すべての距離のものが鮮明に見えるわけではなく、すべての方で全く眼鏡が必要なくなくなるわけではありません。普段の生活では、ほとんど眼鏡は必要なくなりますが、新聞の小さな文字を見たり、針仕事など手元の細かい作業をするときなどは、眼鏡をかけた方が見やすい場合があります。
手術から1年後、1日の生活の中で眼鏡を使用する方の割合は、単焦点眼内レンズの方は100%なのに対し、多焦点眼内レンズの方は5~10%と言われています。
また、多焦点眼内レンズは、その構造上、「ハロー・グレア現象(光がぼやけて見えたり、ぎらぎらと眩しく感じる)」や、「光のにじみ」が起こりやすいという特徴があります。特に夜間の運転時は、対向車のヘッドライトや街灯の光が強烈に感じることがありますので、日常的に運転される方は注意が必要です。
当院は、多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出を行なっておりますので、多焦点眼内レンズをご希望の際は、患者さまには選定療養制度をご利用いただけます。
選定療養制度とは、患者さまご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養制度の対象となりました。
白内障手術の費用は保険適用となりますが、使用する多焦点眼内レンズの費用のみ自己負担になります。
開発された人工レンズ
多焦点眼内レンズとは
白内障手術で一般に選択される「単焦点眼内レンズ」は、遠くまたは近くのどちらか一方に焦点が合いますが、「多焦点眼内レンズ」は、主に遠く(5mくらい)と近く(30~40cmくらい)の2焦点以上にピントが合うレンズです。-
単焦点レンズ(遠くに焦点を合わせた場合)の見え方の例 -
多焦点眼内レンズの見え方の例
多焦点眼内レンズが向いている方
多焦点眼内レンズは、裸眼でも快適に生活できることを目的として開発されたレンズです。そのため、手術後の日常生活において、眼鏡の使用を減らせることが期待できますので、なるべく裸眼で生活したいという方に向いています。多焦点眼内レンズの中には乱視矯正レンズもありますので、白内障治療と同時に乱視も矯正したいという方にも向いています。しかし、すべての距離のものが鮮明に見えるわけではなく、すべての方で全く眼鏡が必要なくなくなるわけではありません。普段の生活では、ほとんど眼鏡は必要なくなりますが、新聞の小さな文字を見たり、針仕事など手元の細かい作業をするときなどは、眼鏡をかけた方が見やすい場合があります。
手術から1年後、1日の生活の中で眼鏡を使用する方の割合は、単焦点眼内レンズの方は100%なのに対し、多焦点眼内レンズの方は5~10%と言われています。
多焦点眼内レンズの注意点
広い範囲に焦点を合わせられることが期待される多焦点眼内レンズですが、それぞれの焦点距離における見え方は、そのレンズの構造上、1つの焦点に定める単焦点眼内レンズと比較して、鮮明度が劣る場合があります。また、多焦点眼内レンズは、その構造上、「ハロー・グレア現象(光がぼやけて見えたり、ぎらぎらと眩しく感じる)」や、「光のにじみ」が起こりやすいという特徴があります。特に夜間の運転時は、対向車のヘッドライトや街灯の光が強烈に感じることがありますので、日常的に運転される方は注意が必要です。
-
ハロー・グレア現象
多焦点眼内レンズの費用について
単焦点眼内レンズを採用する場合の白内障手術は保険適用となりますが、多焦点眼内レンズを採用する場合の白内障手術では自己負担が発生します。当院は、多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出を行なっておりますので、多焦点眼内レンズをご希望の際は、患者さまには選定療養制度をご利用いただけます。
選定療養制度とは、患者さまご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養制度の対象となりました。
白内障手術の費用は保険適用となりますが、使用する多焦点眼内レンズの費用のみ自己負担になります。
多焦点眼内レンズの種類 | 金額(片眼・税込) |
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アルコン クラレオン IQ PanOptix | 320,000円 |
アルコン クラレオン IQ PanOptix Toric | 370,000円 |